2015.11.05発行 vol.383
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発行人の気まぐれコラム 4

◇ next・近代。脱・明治

その10 人任せでなく、自分で考えて自分で判断する時。

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■ 明治以降の日本はさえない。

明治以降の日本は、どうも全体として安っぽい気がします。戦前の軍国化はもちろん、戦後のアメリカべったり、アメリカによる実質的支配(それは今でも続いていますが)。そして、今進行しつつある社会の荒廃。
もちろん戦後の国民のがんばり、精進や、それに報いた国民皆保険や年金制度を、そこはアメリカには追随せずに実施したことなど、さすがに手痛い大敗戦後は、多くの身近な人を失って政権や役人も、自分だけが生き残ったという強烈な負い目もあって、国民にとっての幸せと安心をまじめに考えていたような時期もあったとは思います。
けれども、自分の問題としての敗戦のいたでを忘れていくと同時に、戦後のまともな思いや感覚はどんどん薄れていき、40年ほど前の第2次ベビーブーム後の出生率を何年か見ればカンタンに予測できたにもかかわらず、必要な制度の見直しや将来を見据えた対策を打つこともなく、むしろそのことに注目されないように、あたかも何も問題がないように振る舞ったように感じられます。

就業人口の減少が国内需要の低迷を招くという、日本では全く採用されていない考え方を、何と中国では採用したようです。(藻谷さんの本、読んでるんでしょうか・・・)
「ちょっと遅い」などと、TVのコメンテーターは言ったりしていますが、日本ではどうだというのでしょう。ひとりっ子政策をやめ、子供2人OKという方針を打ち出しました。
それでも、少し豊かになった中国国民は、おいそれとその通りにはしなそうですが・・・

■ この停滞した状況については、もちろん政権、そして国民にも大きな責任がある。

もちろん、今の不幸・不安状況の責任は役人だけにある訳ではなく、本来官庁に方針を示し、そのコントロールをしなければならない政権と議会の怠慢が招いたことですし、それを目先の損得や無知によって、しっかりチェックし、投票行動に結びつけられなかった国民に責任があるのです。少なくとも政権交代がほとんど起こらなかったことが、ある意味効率的かもしれませんが、官庁任せのノーチェック状態を許したのだと思います。

今のところ、これまで書いてきたような社会像を提示する政党は、残念ながら見当たりません。それでも、その真逆よりはマシなものを選ぶ。常によく考えてマシな方を選ぶという方法以外ないと思います。そして、少し長い目で見ていくということも大変重要です。なにしろ役人は、政権が代わることはとってもメンドウなことで、避けたい事態なのですから。そのためには、サボタージュしたり隠し事をしたり、嫌がらせをしたり、何でもします。新しい政権の言うことなど聞こうともしません。そうするといろいろ不具合や停滞が生じ、それが政権の責任になってしまいます。それが役人たちの狙いなのですから。そういう状態を作り出してしまったのも、政権交代がほとんどなかったからなのですが。

3・11以降、私たちは大きな岐路に立っているのだと思います。ここで、しっかりとした判断をすれば、希望のもてるこれから、努力すればそれが報われ、より安心できる社会をつくり出していくことができるでしょう。
「しょうがない」とか「よくわからない」とか「しがらみがあるから」とか言っている場合ではないと思います。政権のまやかし、人気取りにも注意が必要です。
これから間違いなく、社会は変化のスピードをさらに上げていくでしょうが、成り行き任せの変化に必死に対応するのか、自分たちが主体で方向を定めて変えていくのかによって、同じ変わるでも、全く別物になってしまうのだと思います。

これまでも、私がイメージする変わるべき方向を書いてきましたが、次号では、もう少し大小さまざまなポイントに焦点を当てて、変えていくための方向性について書いていきたいと思います。

みなさんのご意見、ご感想などお待ちしております。

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2015年11月05日 『きゃりあ・ぷれす』発行人 宮崎郁子

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