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クールでエコなファッション

 環境へのダメージが少ない素材やリサイクル材料が使われた、デザイン性に優れた衣料品やインテリア用品などを扱う、米ワシントンD.C発のインターネットショップ「vivavi(ビバビ)」。ショップでは、オーガニックコットンのTシャツや、再生パルプを原料とするテンセルの開襟シャツ、ヘンプ(麻)のチノパン、そして動物皮の代わりにスエードのような触感が得られるマイクロファイバーという素材で作られた靴などが売られている。この靴、底の部分のゴムはコロンビアのコカイン畑を転作したゴム畑で採取されたもので、接着剤には化学薬品ではなく水溶性のものが使われている“エコシューズ“だ。

 このほかにも、模様の部分に高速道路沿いにあった古看板が使われているかばんや、古段ボール紙から作られたとは思えないほど頑丈な椅子、古自転車の車輪ワクを組み合わせて作られたワインラックなどなど、エコロジカルかつファッショナブルな衣料品やインテリア用品がそろっている。

 vivaviを創業したジョッシュ・ドルフマンさんは大学卒業後、自転車関係企業の社員として2年間中国で過ごした後、MBAを取得してIT関連企業に就職。その後、サステナビリティーやグローバリゼーションに関する情報を扱うサイトを集めたポータルサイトの運営を始めた。ポータルサイトの運営を通して、地球環境に配慮した製品を扱う企業が数多くあることが分かり、環境へのダメージが少ない素材やリサイクル材料を使って、デザイン性に優れた衣料品やインテリア用品などを生産する企業や個人を2年間かけて世界中から探し出し、約20社の製品を扱うネットショップとして「vivavi」を今年4月にオープンさせた。ドルフマンさんは、起業の狙いを「アメリカでは、vivaviのような店は小さなアンティークショップのような形式が大半で、何でもそろうスーパーのような店はありません。潜在的な需要があるのではないかと思いました」と語る。(写真=ドルフマンさんの手にしているバックの柄は、高速道路沿いの古看板がベースになっている。)

 サイトオープン後のある時、電動自転車と靴を注文した人から「靴はすぐに使いたいのに、自転車と一緒に船で送られてくるのか」と言われ、あわてて注文システムを改善するハプニングもあったそうだが、最近では商品を買ったお客さんたちからたくさんの応援メールをもらうという。売り上げも順調に伸び、「環境にやさしくて、デザインもクールに」という彼のコンセプトは確実に受け入れられているようだ。(2004年9月掲載)

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