自分の身体にちょうどいいというのが「身の程」
「身の程」主義って一体なんなんだ!? 「身の程知らず」のあれしか知らないぞ、と言われるかもしれません。
でもここで言う「身の程」とは、人間社会のなかでの身分のことではないのです。「自分の身体にちょうどいい」というのがここで使っている「身の程」の意味なのです。

もちろん、それをはるかに逸脱してしまっている自分達に対して「身の程を知るべし」という自戒の意味も込めています。
また、生態系における人間に対して、国際社会における超大国に対して、経済社会においてあくなきスタンダード化、一極集中をめざすグローバルエコノミズムに対して、「身の程を知れ」という思いも含んでいます。グローバルエコノミズムというものは、そもそも依って立つ「身体」そのものがないというのが、もしかしたら問題の本質かも知れない。そんな風に思います。