● Web体験版 バックナンバー  1  2  3  4  5  6  7  8  最新号



 鳥のさえずりが賑やかになってきました。寒さでギュッと堅張っていた身体が、どんどん弛み出す春の到来です。すくんでいた首、丸まっていた肩、閉じがちだった胸を開いて、柔らかな春の息吹きを吸い込みたいものです。

 とかく胸を開こうとする時、私達は胸を反らしてリキミがちになりますが、それでは息は深く入りません。ならば… 前がだめなら後ろから というのはどうでしょう。

 肋骨の後ろ、背中側にはちょうど肩甲骨があります。よく見るとこの骨、ぐるりと胸郭をたどると、胸の前では鎖骨とつながっています。肩甲骨を寄せることで胸をりきまずに開くことができます。

 まずは肘を回すことで肩甲骨自体の動きを感じとってみましょう。 片方ずつ行います。動きを感じやすかった方の肩甲骨はどちらでしたか。左右差があるかもしれませんね。

 次に両方の肩甲骨を真中の背骨の方へ寄せてみます。肩甲骨を寄せることで胸は自然に開きます。そして、そのまま息を吸ってみて下さい。胸そのものを開こうと突き出した時より、ラクに胸が開いていて、息が自然に入る感じがしてくると気持ちがいいですね。

 その後の背中の感じはどうでしょう。少しシャッキリ、スッキリ感が出てくると嬉しい! 背中が少し軽くなったような感じがしたら、もう身体も春の本格的な始まりです。

 胸を開いて、春の新生活へ羽ばたいていってくださいね。

手は肩の上に軽く添えて。
まずは、片方の肘を大きくゆっくりと空中に円を描くように回してゆきます。前、上、後ろ…。10回程繰り返したら、今度は逆回転。後ろ、上、そして前へ…と又10回。

肘が動かしずらくても、できるだけ腰でひねって逃げないように。
おへそは前に向けたままの姿勢を保ちます。肩をいためている人、四十・五十肩の人の無理は禁物!

この肩甲骨を寄せたり、開いたり…。
動きをスムーズに。