きゃりあ・ぷれす

天職を探せ
『きゃりあ・ぷれす』編集部員が見てきたこと、
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様々な編集部員のそれぞれの個性の視点から
世の中のことをお届けいたします。
vol.3
「シンプルモダンマクロビオティック」
〜出版記念お味見パーティーに参加してきましたの巻〜
三宅ルリ子
『きゃりあ・ぷれす』編集部員がお送りするエディターズ・アイも3回目となりました。お茶の水『エコロジーショップGAIA』さん主催の出版記念イベントに参加してきましたので、その内容をレポートします。

3月4日(水)午後1時〜3時『シンプルモダンマクロビオティック』(マクロビオティックシェフ平田 優著)というお料理の本の出版記念お味見パーティがありました。おいしいものへの嗅覚だけは常に敏感な私はこれぞ「エディターズ・アイ」の話題にぴったり!と、冷たい春の雨もなんのその、地下鉄を乗継ぎお茶の水に駆けつけたのでした。ここまでお読みになった読者のみなさまは「お料理本の出版記念パーティはわかった。シェフの料理を試食する会なのもわかった。でも、マクロビオティックっていったい何?」と思われたことでしょう。では、まずはマクロビオティックの簡単な説明から・・・。
マクロビオティックは歌手のマドンナや女優のグウィネス・パルトロウ、俳優のトム・クルーズが取り入れているライフスタイルとしてご存じの方も多いでしょう。マクロビオティックとは玄米菜食を中心にした食生活を送りながら身体のバランスを整え、健康で楽しく元気に過ごしましょう!というライフスタイルのことです。例えば、寒い時には身体を温めパワーをつけてくれる食べ物を。暑い時には身体にこもった熱を取る食べ物を摂る。毎日忙しくてとても疲れてしまった時は心身をリラックスさせてくれるものをという具合です。身体の声を聴いて、それにきちんと向き合う食生活を送っていると、次第に身体の調子が整ってきて、気持ちが明るく前向きに変わっていきます。さらに住んでいる場所に近いところで採れる旬の食材を選ぶことや、アニマルフード・白砂糖・添加物を極力減らすなども身体のバランスを整える上で大切なことだそうです。
さて、著者の平田優さんはもともとはフランス料理のシェフとして修行された方ですが、縁あって玄米菜食のレストランで働くことになったのがきっかけでマクロビオティックに出会われました。今は東京・自由が丘で「パティスリーシンプルモダンマクロビオティック」というお店を経営され、お料理教室も運営されています。シェフのファンも多いようで、この日も定員を超えるお客様が駆けつけていらっしゃいました。今回出版されたお料理の本には、家庭で楽しめる平田シェフご自慢のマクロビオティックレシピが満載。イベントでは「お味見」と案内されていたので数品をひと口ずついただけるのかな?と思っていたのですが、予想に反して大きな角皿がお料理でいっぱいになるくらいの品数と量が用意されていました!
【お味見パーティ 当日のメニュー】
●きのことくるみの和風醤油パスタ
●ひじきとカシューナッツのキャベツ包み
●2種類のキャベツのカナッペ
●セロリとドライアプリコットと丸麦サラダ
●豆腐ショコラムース
●里芋のスチーム セイタン味噌と麻の実のピカント
●オニオンのパウンドケーキ
○ラタトゥイユ
○玄米ごはん(鉄火味噌添え)
○三年番茶
上記のうち●のついているものは『シンプルモダンマクロビオティック』にレシピが載っているお料理です。マクロビオティックではお肉やお魚、乳製品を積極的に摂らないかわりに、精製しない穀物や豆、ナッツでタンパク質と脂肪、各種のミネラルを摂るそうです。平田シェフのこの日のレシピにもこれらの食材がふんだんに使われていました。どのお料理も素材の持つ風味がしっかりと伝わってくる、力強いものでした。動物性の食材がなくても、十分満足できました。作ってみたい!と思われた方はぜひ『シンプルモダンマクロビオティック』をご覧になって挑戦してみてください。マクロビオティックのお料理は素材を活かしてあまり手をかけないレシピが多いので家庭でもすぐに作れそうです。

食事がすむと、平田シェフとお二人のゲストとの対談が始まりました。一人は千葉県で「ブラウンズフィールド」を運営しているマクロビアンの中島デコさん。もう一人は『シンプルモダンマクロビオティック』の編集者である吉度日央里さん。女性二人に挟まれて照れ気味の平田シェフでした。三人のお話はマクロビオティックというライフスタイルを送る上でのアドバイスを中心に楽しく進んでいきました。マクロビオティックを楽しめたらどんな人になっていく?という質問へのそれぞれの回答がおもしろかったのでご紹介します。
【平田シェフ】
フランス料理のシェフをしていた頃は、一日中厨房で過ごして料理を作るだけでしたが、マクロビオティックに出会ってからは厨房の外で過ごすことが多くなりました。料理教室などを開くのにこれまで行ったことのない場所に行けたり、知りあえるはずもない人にも会えるようになりました。フランス料理とマクロビオティックはかけ離れたものではないと思います。フレンチのスタイルを生かしたマクロビオティックレシピを紹介していきたい。そしていつか自分で田植えをしてお米を作ってみたいと思っています。

【中島デコさん】
食べ物を自然にしていくと、身体が楽になり、楽しい気持ちで過ごす時間が増えます。実は、どんな人の回りにも情報は飛び交っているのですが、マクロビオティックをきちんと実践すると身体感覚が研ぎ澄まされセンサーが働くようになり、必要な情報をキャッチできるようになります。そうして、やりたいことができるようになり、なりたい自分になれるのです。

【吉度日央里さん】
私は主婦で母でもあるのですが、20年間マクロビオティックを続けてきての感想は、家族も楽しんでくれてこそのマクロビオティックだということ。こだわるけれどもとらわれないことが大切。これからやりたいことは、農家とマクロビアンを繋ぐことです。無農薬のお米を栽培している農家さんは「マクロビオティックって何?」。一方、マクロビアンは都会の自然食品屋さんで高価な無農薬米や野菜を「買って」いるだけ。田んぼや畑のでどのように育っているのかを知らない。食べ物という「命」の作り手と食べ手がより近い関係になれるといいなと考えています。
最後にデコさんから「最近『ふんどし』を愛用しているのですが、とても具合がいいですよ。みなさんもぜひに。」とのお話が出ると、平田さん、吉度さんもそれぞれに『ふんどし』の心地よさを語られ始め、参加者はみな騒然となりました(笑)。平田さんがデコさんのおうち「ブラウンズフィールド」を訪問された時、色とりどりの布がお洗濯されてぱたぱたと旗めいていたそうで、きれいな布だなあと思ったら、なんとそれは全部『ふんどし』だったとか。おいしくて楽しい出版記念パーティのなんだか不思議なオチでした。

『シンプルモダン マクロビオティック』は食とからだの古本と新本の本屋さん〜オーガニックブックスみみをすます書店〜で購入できます。お茶の水のガイアさんの3階が本屋さんです。4階には新しくギャラリーをオープンされました。
詳しくはこちら

■平田 優さんのお店 『シンプルモダンマクロビオティック』
■中島デコさんの Brown's Field
■吉度日央里さんのイベント情報はみみをすます書店ブログに随時掲載されるそうです。
 オーガニックブックスみみをすます書店ブログ

(編集部 三宅ルリ子)