きゃりあ・ぷれす

りーだーず・ぷれす
「自分で何かをやりたい」「発信したい」と考える
『きゃりあ・ぷれす』読者による連載コラムです。
各担当者がそれぞれのテーマをに沿って、
思いを綴りながら、自らを成長させていく過程は、
共通の悩み・興味を持つ読者の皆さんにとっても、
共感を持ってお読みいただけると思います。
ご意見やご感想、質問などもお待ちしています。
みのむし さん
『これが私の生きる道?』〜山里暮らしで見えてきたこと〜
第3回
田舎の夏から秋は忙しい?
子供達の夏休みもようやく終わり、ほっとしたような、少しさみしいような気分です。とんぼもたくさん飛び始め、稲穂も黄色くなってきて、秋の訪れを感じます。今年の夏も暑かったですが、少し天候が不順だったように思います。こちらはお盆を過ぎた頃から雨が多く、降りだすと「豪雨」で、山崩れや川の増水が心配になるほどです。おかげで暑さはおさまりましたが、すっきりしない天気が続いています。皆さんのところではいかがでしょうか。
夏休み中は、毎日と言っていいほど子供と川で遊んでいました。午前中の涼しい時間は宿題をさせ、お昼を食べて、暑いのが我慢できなくなると川に出かけます。プールも近くにあるのですが、魚がいたり、日陰のある川のほうが好きです。水が冷たくて長い間水に入っていられないので、河原で石を積んだり、石を投げて水切りをしたり、浅いところでおたまじゃくしやメダカをつかまえたり・・・最初は日焼けを気にしていましたが、だんだん面倒になって、腕が真っ黒に日焼けしてしまいました。
さて、いつもは静かな山里も夏になると少しにぎやかになります。都会に出ている若い人たちが夏休みやお盆で帰省してきたり、川で泳いだり、バーベキューのために遊びに来る人たちが増えるからです。いつもは夫婦だけや一人暮らしの方も、家族が帰ってきているときはみんなとても嬉しそうです。
にぎやかになる頃から、いろいろと地域の行事が始まります。河原の掃除、学校の草刈、地域の草刈、そして、一大行事の盆踊り大会。盆踊り大会は前日から用意するのかと思っていたら、当日の朝からみんなで会場の神社の草刈と掃除をして、舞台ややぐらの設置、飾りつけをし、祭りのあとはその日のうちに全部片付けてしまうという強行軍(?)。金魚すくいやバザー、たこ焼きや焼きそば、当てものなどの夜店と盛りだくさん。盆踊りは事前に練習がありました。炭坑節や町の踊り、そして伝統的な扇の踊りもあります。扇の踊りは日本舞踊的な踊りで、がんばって練習しましたがとても難しかったです。去年は引っ越してきたばかりで何も手伝えませんでしたが、今年は少しお手伝いもできて満足です。草刈では、お年寄りのほうが体力も技術も断然上なので、お手伝いになったかどうかは不明ですが、参加することに意義がある、としましょう。
けれど、過疎高齢化がここでも進んできていて、子供の数は減り、お年寄りが目立ちます。こんな風に盆踊り大会や草刈がいつまでできるんだろう・・・とふと心配になるときもありますが、まだまだ皆さんお元気なので大丈夫でしょう。人数が少ない分、みんなが協力するといういい点もあります。
畑の方は、夏野菜をぼちぼち収穫できました。インゲン、きゅうりと茄子はなかなか順調に収穫でき、食卓を飾ってくれました。とうもろこしは粒が黒い珍しい種類だったのですが、肥料が足りなかったのか、実入りがよくありませんでした。大葉とシソは勝手に生えてきてどんどん育ち、薬味として大活躍。トマトは赤くなってくると、なぞの動物に夜の間に食べられてしまいほとんど収穫できず。かぼちゃは現在もどんどん成長中で2つ位個収穫できそう。とにかく、かぼちゃはどんどんつるを伸ばして成長するので、畑全体がかぼちゃで覆われてしまっています。大根や白菜などの冬野菜の種をまかないといけないのに、どうしようかと思案中です。
秋も、運動会やお月見、秋祭り、文化祭など色々な行事があるので、なかなか忙しそうです。けれど、まずは畑の整理をしなければなりません。夏野菜の残骸と雑草で覆われた畑をきれいにして、種をまいたり、苗を植えたりできる状態にしなければ・・・大家さんに「草刈りや〜」とまた注意されてしまいそう。