きゃりあ・ぷれす

りーだーず・ぷれす
「自分で何かをやりたい」「発信したい」と考える
『きゃりあ・ぷれす』読者による連載コラムです。
各担当者がそれぞれのテーマをに沿って、
思いを綴りながら、自らを成長させていく過程は、
共通の悩み・興味を持つ読者の皆さんにとっても、
共感を持ってお読みいただけると思います。
ご意見やご感想、質問などもお待ちしています。
みのむし さん
『これが私の生きる道?』〜山里暮らしで見えてきたこと〜
第5回
春はもうすぐ
立春を過ぎ、暦の上ではもう春ですね。でも、実際は一年で一番寒い頃ではないでしょうか。
今年は元旦から雪で、その後も何日も雪が続いたりしたので雪が多いのかと思っていたら、そうでもなく、少しほっとしています。それでも寒いことには変わりなく、朝起きるのは覚悟がいりますし、寝る前には水道が凍らないように水を出しておかないといけません。けれど、散歩の途中にまだ固そうなふきのとうを見つけました。季節は少しずつ着実に動いているようです。
先日、友人が春の七草を探しに遊びに来てくれました。春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろです。七草粥には少し遅いですが、小雨の中、七草を探して歩きました。見慣れた草のはずなのに、探すと見つからないのが不思議です。まだ寒いからか地面にはいつくばるような草をつんで、お雑煮にいれて、七草粥ならぬ七草雑煮にして食べました。七草を食べる習慣は中国から来たらしいですが、青い葉の野菜が乏しいこの時期の貴重な青菜だったのでしょうか。
この時期、一つ大事な仕事があります。それは味噌の仕込み。寒(かん。正確には大寒)の水を使って仕込んだ味噌はカビがこないし、おいしいと聞いて、去年初めて仕込んでみました。やってみるまではとても大変な仕事に思えて腰が重かったのですが、やってみると意外と簡単でした。もちろん時間はかかりますが、一年後においしい味噌が食べられると思えばやりがいもあります。年末に、去年仕込んだ味噌の封を開けて食べてみました。仕込んだときは白っぽかったのが、発酵して茶色くなり味噌らしくなっていました。味もまろやかで市販のものとは一味違います。(これは好みがあると思いますが・・・)これが「手前味噌」というものか、と感動。毎日、大事に味噌汁に使っています。去年仕込んだ量は一年分には程遠かったので、今年はがんばって少し多めに作りました。3月くらいまでは味噌の仕込みに向いているらしいので、もう少し作ってもいいかな。
昔の人は、今のように便利な道具もなしに何でも手作りしていたのだから、すごいなと思います。お米や野菜も全部自分で作って、それを使って保存食を作る。大変ではあったと思うけれど、ゆったりとした豊かな時間が流れていたのでしょう。今は便利になったけれど、気づくと毎日時間に追われています。何でもお金で買えるけれど、何か満たされないような気がするときもある。そんなときは、いつもは買ってすませているのを作ってみると楽しいかもしれません。最初は面倒くさい、時間がもったいない。そんな気がするかもしれません。でも、手や体を動かし始めると、頭もすっきりしてきて、出来上がったものを食べたらお腹も大満足。子供がいれば一緒に作ると子供も喜ぶし、いなければ友達といっしょにやるといいかも。そんなにすごいものを作る必要はありません。おにぎりでもいいし、パンをこねるのもいいし全部手作りが大変なら一部だけでもいいと思います。
さて、これから春に向けて考えないといけないことが二つ。一つ目は、畑に何をいつどう植えるか。今年は時期をはずさずに作りたいものを植えていきたいので、去年の失敗を繰り返さないように計画中です。年末、畑にぼこぼこ穴があくというモグラ事件が発生。しばらくして、モグラはいなくなったようですが、今年も何が起きるか、ちょっと怖いような、それでも楽しみです。もう一つは、末っ子が春から保育所に入れる予定なので(この辺りは幼稚園がないので、みんな保育所に入れるようです)自分の時間をどうするか。しばらくご無沙汰している翻訳を少しずつやりながら、「食」のことについてもいろいろ勉強していきたいし、丁寧に暮らしていきたい。幸い、畑仕事も「食」についても、近所のお年寄りという先生がたくさんいるので、少しずつ習いながらやれたらいいなと思っています。味噌に梅干、お茶に漬物、こんにゃくと、当たり前のように作っておられるので、私もぜひ見習って少しでも手作りの食べ物を増やせたら、楽しいし安全だし、一石二鳥。
とにかく春の訪れが待ち遠しいです。

〜次回につづく〜